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「シーン」で表せない空気感

「シーン」と表現するのは、とても静かなので耳の蝸牛の中にある外有毛細胞の振動音が聞こえるからとのことですが(NHKチ「チコちゃんに叱られる」より)、それを凌駕するような音を聞いたような感じです。今日の講義では。

講義室に何十人も学生がいるのに、真剣な眼差しを通した凜とした音のない空気、それだけを感じることは、滅多にありません。
初回の9月5日に続いて今日も僅かながらその時間があったのは凄い!
(武蔵野美術大学・デザイン情報学科「感性と情報」は、今日が二回目)

 

Keynoteをほとんど使わず、板書も最低限に、立って話す方式に変えたからでしょうか。
しかし、それは昨年度からなので、理由は別にあるようです。
おそらく電子書籍(「感性と情報からデザインを考えるために」)を作ったことによって、不要な部分を削ぎ落とすことができたからでしょう。削ぎ落とすことは、自信を持って話すことに通じます。それらが全て上手くはたらいて「学生の知を求める心が空気を貫く音」を聞いたと言った方が、ピンと来るような気がします。
で、その音は、どう言い表せば良いのだろう??