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自分に解を与える力

小林秀雄は、ある講演で「私は質問を出したいんだ」というようなことを言っていましたが、この真の意味が遅ればせながら、やっと分かるようになってきました・・
大学は「解を与えるところでは無い」ということは、散々言って来て、それから年月を経て、大学は「いろんな知を貫き通して考える能力を培うところなんだ」と言い方を変えてきました。
そして今、「君たちはどう考えているんだ」と尋ねたい気持ちになって、それを書いてもらいがために講義後に感想を書いてもらっているのです。

その意図は伝えていないがゆえに自由な意見があって面白い!!

それを読む楽しさ、そして次の講義始めに、それに対して今の私の考え方を伝えることに大学講義の楽しみを(私自身が)見いだしています。私の考え方と今のあなた(学生)の考え方のギャップは、社会に出たときに解が一つではないことを知り、自分で自分に問い、そして自分で自分に解を与えることができる力になるんだよ、ということを伝えたい・・