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クリティカルシンキングとは

「大学生になったらクリティカルシンキングが必要だよ」と言われた人も多いでしょう。しかし、批判的思考と訳されるために「?」となるのも納得できます。一方、疑ってかかることや否定的にとらえることが自分を伸ばすことなると勘違いしたまま実践すれば、クリティカルシンキングから離れて行くばかりか残念な人格ができあがってしまいます。

  以前、学生から「本の読み方で気をつけていることがありますか?」と尋ねられたので「素直な気持ちで読むことにした」と答えたことがあります。 若い頃は「本当か?」と疑いの気持ちの読み方だったのでしょう、そんな読み方に疲れてしまい、「へーそうなの」と素直な気持ちで読むと、これは楽ちん! 著者の言いたいことや思い入れがスッと入ってきます。 その後で「何言っとるんじゃ」と思うのは勿論自由にしていますが・・ 

大学の講義も同じです。先ずは素直に聴くとスッと入るものです。 そのあと別の視点で物事の本質を見極めようと思考を巡らすのです。 もうお分かりでしょう。 クリティカルシンキングとは、多角的視点によって物事の本質を見極めようとする思考なのです。批判すべきは自分の固執した思考回路ということです。

多角的に物事をとらえる視点がそもそも備わっていなければ無理ですから、先ず素直に耳を傾けてその視点を増やすのです。 そのためには私の講義を素直に聴くといいんだよ~(おまじない調)

ちなみに、多角的視点を知る上で効果的な方法の一つが、思考プロセス開示法です。自分の考え方とは違った視点をリアルタイムに見ることができるからです。しかも自分の考えに新たな考えが乗っかっていくプロセスを見ることができるからです。