松屋銀座が、2019年に創立150周年を迎えたというニュースを今になって知り、東北芸術工科大学の助手時代を想い出しました。
当時の学生は、プロダクトデザインの課題の材料を探して行き着く先はホームセンターでした。
そうするとホームセンターで売るような作品が多く生まれたのでした。
材料は、いろんなところにあるから探し出して組み合わせるところに発想があると伝えても、当時の山形ではなかなか難しい環境でした。
そこでやる気のある学生達に、夏休みになったら松屋銀座のデザインコレクションを見てきなさい。AXISを見てきなさい。デザインセンターを見てきなさい。東急ハンズで材料を買ってきなさいと言ったものです。
さて、夏が開けて後期が始まると、「行って来ました!凄かったです!」と目を輝かせて報告してくれました。自腹で行った当時の学生に共通していたのは、素直さ・強い興味・自分を高めたいと思う気持ちの高さでしょう。現在、デザイナーや大学教員として活躍しているのは、その後の自助努力を惜しまなかったことは言うまでもありませんが、最近思うのは「素直さ」の大切さです。
自戒を込めて言うなら若い頃はなかなか分からないのが、この素直さです。
勿論、学生から言えば、良い先生かどうかを見極めることの方が先と言うかもしれませんが・・
自戒を込めて言うなら若い頃はなかなか分からないのが、この素直さです。
勿論、学生から言えば、良い先生かどうかを見極めることの方が先と言うかもしれませんが・・